溶接甲子園とは?

溶接は、工業製品、建物・橋梁等の構造物、車両、航空機、船舶、化学プラント等、あらゆる分野で用いられている技術です。人々の生活圏を広げ、生活を豊かにするためにも、「ものづくり」に必要不可欠な溶接技術を若い技術者が継承していく必要があります。

また、新居浜市は、江戸時代の別子銅山開坑以来、銅の精錬を主体とした企業城下町として栄え、四国屈指の臨海工業都市として発展してきました。住友グループ企業と、その協力企業である地元の中小機械産業関連企業を中心とした製造業によって大部分が構成された「ものづくり」の街です。

そこで、新居浜がものづくりのまち、溶接のまちであることを全国へ発信し、全国の高校生が溶接技術を競う場を創出することにより、次代を担う高校生の溶接技術の更なる向上と技術者の育成を図ることを目的として、2017年、第1回全国選抜高校生溶接技術競技会in新居浜を開催しました。

第1回大会から2019年の第3回大会までは、全国の各地区より選抜された高校生を新居浜に招へいし、開催してきました。2020年の第4回大会はコロナ禍の影響を受けて、止む無く「開催中止」となりましたが、2021年はコロナ禍の中での開催方法を模索した結果、全国の高校生のもとに新居浜から競技母材を郵送する形で、第5回大会を開催しました。2022年の第6回大会は、3年ぶりのリアル開催となります。